俺はキミの生徒





「春谷くん!!」


テンション低めに教室へ帰ろうと職員室を出た俺へ声をかけてきたのは振り向かなくても誰かは分かる。



『何?柚木ちゃん』


振り向くと案の定、柚木ちゃんがいて。

こう見るとほんとちっちぇーな、柚木ちゃんて。



「生徒会…やってくれるんだってね!

改めて、よろしく!!」


…………なんで?

なんで…よろしく、なんだ?


柚木ちゃんは俺の疑問を読み取ったのか


「あたし、生徒会の先生なんだよ?」

と、首を傾げながら言った。



『あ、よろしく』


なんて言いながらも下がったテンションは上がって行く。


だって…また、柚木ちゃんとの接点が増えた。



って…俺は乙女か!

んなことでいちいち喜ぶなんておかしくなっちまったのか、俺。









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