俺はキミの生徒
『生徒会ってさ、何やんの?』
なぜか俺についてくる柚木ちゃん。
ま、別にいいんだけど。
「うーん…学校行事は主に生徒会主催なんだ。
だから…体育祭とか学祭の時期は忙しくて…他は、そんなにだと思うよ?」
ふーん、と答えておく。
なんだ、余裕じゃないか。
「春谷くんは会計だっけ?
ま、数学得意だからなんとかなりそうだね」
なぜか嬉しそうな柚木ちゃん。
今日は機嫌がいいのか?
『修司ーぃ!!
帰ろ~!!』
教室の前に着くと、ガラッとドアが開く。
そうすると2つの鞄を持った新が現れた。
『あ、おう』
新は俺の横にいる柚木ちゃんを見つけ微笑む。
『今日、コイツんちお世話になるんでうるさかったらごめんなさい』
っておい、新。
何言っちゃってんの?
ここ、学校。
言うならもっと小声にしろよ…
俺は軽く新を睨む。
ま、こんなことしても新は気がつかないんだけど。