俺はキミの生徒





【ガッシャーン】



『って大丈夫?柚木ちゃん』


「あ…うん」


どうやら柚木ちゃんは持っていたグラスを落としてしまったようだ。




『何?そんなに驚いた?
俺に好きなヤツがいるって知って。』


「なんか…意外、って言うか…」


なんでだろ。

なんか…柚木ちゃんが動揺してることが嬉しい。


俺のこと、ちょっとは気になってたのかな…みたいな。

まあそんなはずないんだろうけど。




『誰にも言うなよ。

新しか知らないことなんだから。』


「あ…うん…」


さっきから柚木ちゃんの返事はあやふやで。


なんだか心配だ。




「じゃ、おやすみ」

柚木ちゃんはグラスの片付けを終えたらしく、顔を出さず、部屋へ戻ろうとした。




『……柚木ちゃん』










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