俺はキミの生徒





『俺、ここに住もうかなぁ~…』


朝食を食べ終えた新はそう呟いてソファを独占。

って完全にくつろいでんな、お前。


洗い物くらい手伝えよ…



『ねぇ~修司ぃ~

俺、ここに住んでいい~??』


無視だ。無視。

こういうのは無視が1番。


そう思った俺は黙ってひたすら洗い物。



『ねぇ~

なんも言わないなら俺、ここに住んじゃうよ~?』


なんなんだ、コイツ。

やっぱりバカだ。読めない。読めなさすぎだ。



『ねぇ~修司ってば~!!』

なんか新って…彼女みたいなノリじゃないか?


同棲しよ、って誘われてる気分だよ、俺。




『うっせぇー!!

ここに住みたいなら手伝いしろ!手伝い!!』


そう叫ぶと新はムクッと起き上がる。

そうすると足音をたてず俺の横に来た。



『何をすればよろしいでしょうか?』


ああダメだ。

コイツは扱えない。







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