俺はキミの生徒





『お前、さっきの冗談だよな?』


結局皿洗いを手伝わせることに…

ってか手、おぼつき過ぎ。


割るなよ、新。




『冗談?まさかぁ!

俺は至って本気。


あとは修司次第だよ?』


え…冗談じゃねぇの?!



『って親は?なんか言うだろ、普通』


だが新はケロッとした顔で言う。



『どうせ年中出張だし、俺が家にいようがいなかろうが関係ないもん。』

ちょっと淋しそうな顔をする新。


そう言えばコイツんち、親父さんもお袋さんもバリバリの仕事人でいろんなところ飛び回ってるんだっけ?



『俺、家に独りでいるのヤなんだよね。


家の中は静まり帰ってるし、
ご飯はいつもコンビニだし。

でも修司んちに住めば楽しいだろうし、飯はうまいの食べられるし。


だから…頼むよ、修司』



新は上目遣いで俺を見つめる。


なんだよ…その顔。

俺を誘惑してどうするつもりだ?









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