俺はキミの生徒





「おはよ、修司」


月曜の朝

新は昨日の夜、名残惜しげに帰って行った。



『あ、はよ。』

お互いの手にはゴミ袋。



『相変わらずゴミの量、多いな』

そう俺が言うと膨れつっらになる柚木ちゃん。

そして


「相変わらずゴミの量、少ないね」


と、嫌味ったらしく言った。



柚木ちゃんの手には袋から溢れそうなゴミ。

俺の手にはレジ袋にほどほどの量のゴミ。


いつもゴミの量に差が出る。



「仕方ないじゃん!

うちは2人暮らしだよ?


それにこっちは女だしね!」


柚木ちゃんはイーッと言って歯を見せる。


このやり取りも毎度のこと。



『ってか俺と言い争いなんてしてる場合?

もう8時になるけど?』







< 78 / 306 >

この作品をシェア

pagetop