俺はキミの生徒
『……っ…んん』
うっすらと目を開ける。
体を起こそうと思ったが頭が重く、起き上がることを諦める。
「あれ?起きた?」
保健の先生がカーテンの向こうから顔を出す。
『すみません…』
喋るのも辛いくらいだるい。
ヤバイな、俺。
今回のは今までにないくらいヒドイ風邪だ。
「あらぁ~
静かになったと思ったら木下先生寝てたのね」
クスッと笑う保健の先生。
視線の先をたどると…
『え…柚木ちゃん?』
柚木ちゃんが足らへんで爆睡中。
おいおい…
俺は呆れながらも声を出すのが辛く、また目を瞑る。
ってか柚木ちゃんの寝顔とか…ヤバっ…