俺はキミの生徒
『でもさ、鞄持たせてよ』
柚木ちゃんは小さい体で俺の荷物を運んでいる。
さっきから何度言っても俺に持たそうとはしてくれないんだ。
「ヤだ!私が持つの!」
いやいやいや…
『鞄くらい持ってもなんともなんねぇーって』
柚木ちゃんは俺の前に仁王立ち。
「ダメだったらダメ!
いい加減、言うこと聞いてよっ!!」
はぁ~…
柚木ちゃんて、こんなに頑固だった?
『………はいはい。分かったよ。
とりあえず行かね?』
なんかまたフラついてきたし。