俺はキミの生徒
『ん゛ー………』
どれくらい経ったのかは分からない。
でも、目が覚めると体に毛布がかかっていて。
「あ、修司。起きたぁ?」
なんて柚木ちゃんの声がして。
新婚の夫婦みたいだと思って。
って俺の頭、まだボーッとしてんのか?
「大丈夫?だいぶうなされてたみたいだよ?」
柚木ちゃんがそう言って冷えたタオルを俺に渡す。
『あ、うん』
確かに今着てるTシャツ、汗で気持ち悪いし。
『なんかごめん。
もう帰っていいよ。
あとはできるから』
まだセコセコと働いている柚木ちゃんに声をかける。
「そんなことできないよ。
病人を1人にするなんて。」
そう言って柚木ちゃんはふっと笑う。
何?それって俺んちに泊まってくってこと?
……って、んなワケないか。
やっぱ俺、熱で頭イカれちゃってんだな。