俺はキミの生徒





「なんで?そんなこと…分かんないじゃんか」


なぜかムキになる柚木ちゃん。

なんでムキになってんだよ?



『相手には俺じゃない、好きな人がいるんだよ』

バレるかバレないかの瀬戸際の言葉。


でもきっと柚木ちゃんは自分のこと言われてるのは気づいてないだろう。

だって前から鈍いんだ。




「奪っちゃいなよ!」

柚木ちゃんは机に両手をついた。



『そんな簡単な話じゃないって』


最後の一口を口に含んだ。

良い薄味で風邪の俺には最高のおかゆだった。




「やっぱり…簡単…じゃ、ないよね」


突然、どうしようもない悲しさを瞳に浮かべた柚木ちゃん。



なんか…あったのか?








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