それは運命だから・・・
「なぁ、お前らさ・・・学校行きたくないか?」
 みんな一瞬手をとめる。
「お前らだと、俺と同い年くらいかな」

 そしてみんなキョトンする。

「・・・えー・・・メンドイやないかて・・・」
「勉強ですね。行ってみたいです」
「行ってみたいー行きたいぃぃ」
「・・・」

感想はそれぞれだが、キウイは無理やり引っ張って行こう。
そのとき、俺は気づいた。グレープが、とても悲しそうな顔をしていることを。

「どうした?」

優しく語りかけながらグレープの美しい紅色の瞳をみつめる。

「・・・あの・・・僕嫌われると思う。こんな髪だし、こんな目の色だし・・・」

・・・なんというか、グレープって凄いマイナス思考だ。

「大丈夫だって!俺だってこんな金髪に青い目だぜ?」

俺も生まれつき日本人なのに金髪に青い目だ。外国人ってイジメられたこともあったが、今はそんな事ない。何度も黒髪にしようとしたが染料が髪に染み付かない。何度もやったが無理だった。
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