それは運命だから・・・
「じゃあ次は、月くんと翼くんと洸(たけし)くん。ならんでー」
・・・また絶対超人的な記録だろう。
「あれ?月くん?あれ・・・・?ねえみんなー月くん知らない?」

・・・

「麻葉さんっ」
ならんでいたレモンが駆け寄ってきた。・・・けそうを変えて。

「おかしいです!何も言わずに何処かにいくなんて。まさか・・・敵が・・・」
「敵?!なに・・・お前らのほかにいるってこと?」
「・・・分りませんが、おそらく」
・・・グレープがサラワレタだと!?
・・・ドクン・・・ドクン・・・!

嫌な胸騒ぎがする・・・・・・・・・・。
「レモン!行くぞ!」
「はい」

俺はグレープの無事を願って走り出す。
今までは、友達の為でも授業を抜けるなんて絶対なかった。
授業より大切なものなんてなかった。
でも今は・・・大切な仲間のために!
胸の辺りがとてもあつい。
「ちょっとー!麻葉くんたち!どこいくの!?」
「・・・トイレ!」
「しょうがないなぁ!」

< 29 / 64 >

この作品をシェア

pagetop