それは運命だから・・・
ローゼン結成
「・・・麻・・・は・・・さは・・・麻葉くん」
「うわっ!」
 突然呼びかけられた麻葉(アサハ)は、そのまま後ろに倒れこんだ。
「いってぇー・・・」
「あ・・・吃驚させて、ごめんなさい」
「へ・・・?あ・・・ごめんなさい!なんでしたか?」
 
 倒した椅子を直し、痛む後頭部をさすりながら麻葉は先輩_咲羅 美(サクラハル)
に微笑みかけた。

「なんなんや、その微笑は・・・」
「何?!」
 俺の後ろでケラケラ笑うのは、同じクラスの山久 明(ヤマヒサアカリ)だ。
「なんだよ。・・・」
「ちゃんと話きいとケヤ!明日、体育祭の看板作るから放課後のこれっつー話や」
 美は、優しい眼差しで麻葉と明を見つめていた。
「ふふふ・・・そんなこと言わんでも、麻葉は残るか・・・ふふ」
「なんでだよ・・・」
「何でって・・・お前は、は・・・・」
「うわーその先、口にすんじゃねえ!このタコ!」
「なっ!?誰がタコや!なんやこの、金髪青目の外国人!
「これは、生まれつきだー!」
  

   ・・・・・たったったドンっ!・・・
「麻葉っちー帰ろー!」
 
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