それは運命だから・・・
「おい・・・お前なんで助けにこなかった?」
「はぁ?こっちはこっちで大変やったんやでー」
・・・あぁそうか、俺達の言い逃れか。サンキュキウイ

「じゃ、授業始めるぞ」
ふぅー・・・社会か・・・
「じゃ、今日はP163だ。だれか読んでくれんか?」
「はい!」
天に向かってのピン挙手。すばらしい。
「お?元気いいなぁ。じゃあ愛さん」
・・・読めるのかよこいつ・・・
(愛さんっておもしろいね)
(友達になりたい)
(愛さん・・・かわいい)
教室のあちこちからピーチの好評が聞こえてくる。
「2・・と、の・・アメリカは、ヨーロッパにかわって、のとなりました。ところが、のにあったかに・・・ぎましたぁ・・・?」
・・・なにいってんだ。こいつ・・・

「ふざけてるのか?愛さん?」

「すみません・・・漢字読めないんですぅ」
「なんだと?」
・・・あ・・そうか。コイツもともとフランスだったっけ?
「わたし、フランス人なんで・・・」
「おぉ・・・そうか。じゃぁ手をあげるな!」
・・・どっ・・・・・

クラスに笑いの渦到来。まぁ俺にもうけたが。
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