それは運命だから・・・
「じゃぁ、関西人の小太郎くん」
「げぇ・・・なんで俺あてるんや・・・このハゲ・・・」
・・・どっ・・・・
またまた笑いのうず。

「は・・早くよみなさい!」

「ちぇー・・・2世界恐慌と日本の中国侵略・・・アメリカは、第一次世界大戦後・・・ヨーロ・・・ッパ・・」

だんだんキウイの声がふるえてきた。

「おい・・どうした?大丈夫か?」

「あかんねん!俺、戦争の話あかんねん・・・」

―キーンコーン・・・カーンコーン・・・―

そうこうしているあいだに授業終了。

「すごーい!愛ちゃんおもしろいね!」

「そうですかぁ?・・・そこまで、わたし自分のことブスだとは、思っていませんけどー・・・。おもしろいですか?」

・・・ぶっ。あははははは!!

きっとピーチは吉本にはいれる。・・・天然キャラで。

そして、俺の横ではキウイを必死でなだめるグレープがいる。
「麻葉さん・・・キウイ泣き止みません~」
「・・・ううぇーおえぇー」
・・・一言。汚い泣き声。
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