それは運命だから・・・
「そ・・・そう言えばさ・・・」
話題をかえよう。動物に話しても無意味(?)だ。

「ピーチとレモンの能力は、呪符使いと剣士なんだろ?キウイとグレープは?」
フッとキウイが鼻で笑う。
「なんだよ!」
「知りたいか?俺様の能力・・・。それわなー忍術や!」
・・・忍術ですか・・・=忍者・・・はぁーなんか怖い・・・
「・・・グレープは?」
「僕は体術だよ。流派は中国拳法とかだよ」
・・・一番人間に近いか

「・・・そんなんどーでもいいんや」
「・・・はい」

さっきと変わって、空気が重くなる。

「アラルブラが現れたんや。俺ら以外に・・・。フロートが奪われるんや・・・。やっと人間になれたのにな」
「・・・たしかに。復讐を果たすまでは、僕も人間の姿を失いたくないです」

「復讐・・・?」

・・・その一言に優しいグレープの顔が少しこわばった。

「動物が人間になるなんて、あり得ないですよね」
・・・YES
「でも、僕たちに共通するのは、強い憎しみや怒り、悲しみを持っているということなんです。・・・僕自身も復讐します」

「・・・んー・・・でもさ、今お前たち超人的じゃん。人間死んじゃうぜ?」

「知るかそんなもん」

「んー・・・でもぉ私は、復讐したいんじゃないですよぉ?」

「なんで?じゃあなにがしたいの?」
「・・・それは・・・」
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