それは運命だから・・・

　「なぁ、なんであんなに悲しそうな顔したんだ？アイツ・・・」
「・・・」
「もともと、アイツ陸上だったよなぁ・・・」
「・・・ねぇ麻葉っち、明の話やめない？詰まんないょ」
「なんで？」

　そのとき、一瞬風が俺と風夜の間をすり抜けた。

「・・・・・・」
「分ったよ・・・もういいよ・・・話したくないことあるし・・・誰にも」
「・・・有難う」



　「んじゃぁ・・・またね、麻葉っち」
「おう・・・」
　　
　俺達二人は、家に向かうためそれぞれ別の道を歩いた。
　　

　それは、どこか意味深で・・・・・・。