それは運命だから・・・
「おお麻葉とその一行!おはよう」
「おはよう」
「今日、一日だけ中国人くるなぁ。どうも、綺麗な顔してる男子らしいなぁ。中国拳法が凄いとかいう・・・」

「明さん!その人の名前は?!」
「お?月から話かけるんなー初めてやなあ・・・たしか・・・イ・ホ・・・」
・・・がらっ

「おーい!席についてね」

「もしかしたら・・・ホウロウかも・・・」
「え?・・・ホウロウって、お前を殺そうとした・・・」
「うん」

時計は止まらない。

「じゃあ前からいっていた留学生紹介するよ・・・入って」

・・・グレープの顔を見た。ただ呆然と前を見つめていた。

・・・がらっ

「はじめまして。イ・ホウロウともうします。日本語は完璧なので、気軽に話しかけて下さい」

クラスのみんなが盛り上がる中、俺たちは違った。

「・・・・ホウロウ・・・・」

グレープは真っ青な顔をして、ホウロウを見つめる。

うって変わって休み時間にはいり、ホウロウにはいろいろとクラスのみんなから質問ぜめだ。

「ねえねえ!特技は?」
「中国拳法」
「好きな食べものは?」
「ショウロンポウ」
「好きな色は?」
「・・・紫」

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