それは運命だから・・・
「うつつな夢から出して差し上げよう。君たちを・・・」
・・・!?なにいってんだ?こいつ・・・

謎の人間は、ゆっくりとそのローブを脱ぎ捨てた。

・・・・!?

「あ・・麻葉!?」

・・・・・・いや・・俺に似ているけどコイツは大人だ。

「・・・俺は麻葉だ。紛れもない、そこにいる麻葉だ。俺は、未来からやって来た。
運命をかえるために・・・」

「運命を・・・」
「かえるだと!?」

「俺と結木に未来はない」
「どうゆう意味ですかぁ?!」
「死んでるということだ」
「・・・馬鹿らしい」
「俺は、麻葉だ。・・・もう、俺は人間ではないが。俺は、寂しさのあまりに自殺するんだ・・・いまから3年後に。結木もそうだ。両親がいないから寂しいのはあたりまえだ。でも、悲しむ人がいるから、今の麻葉にそう伝えたかった」

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