それは運命だから・・・
「ん・・・?・・・」
 俺の足元と、胸元がモゾモゾする。
「何だ?虫か?・・・ッ!」

 勢いよく、真っ白の布団をめくった。

「・・・!?」
 
 刹那、心臓が止まりそうだった。

「な・・・なんだよお前ら・・・」


 そこにいたのはなんと、紫の髪の裸の少年と、青い髪の裸の少年だった。

大体、俺と同い年くらいの・・・。俺から離れようとしない。




「おいっ!なんでいんだよ!だれだよ!?」

「ん・・・へ?」

「う・・・うるさ・・・」


 俺は、胸元にしがみ付いている紫の少年をゆすった。

「おい!おきろよ!誰だって・・・」

 紫の少年は、じっと俺を見つめ一言呟いた。

「仲間・・・僕の仲間・・・」
「・・・!?」
「僕はモウ、一人じゃナイ・・・」

「おい、何言って・・・」

 俺はわずかに動揺していた。まさか・・・な。
昨日見た夢が、これを示しているのでは?

「グダグダうっせーなぁ・・・俺は、意味分らんローブの奴に「目が覚めたら仲間のそばに・・・」っていわれたぜ?・・・こうゆう事か・・・」

 そのとき、急に天井が真っ白に輝きだした。・・・と同時に、叫びごえ・・・というか悲鳴。

「きゃぁぁぁ」
「うわぁーー!」
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