僕にヒーローがいない理由。
そして息子が大きくなって、僕も年をとって、もう、親父になった日。
ついに、母親が死んだ。
母親の葬式の日。父親の葬式の日が頭をよぎる。
あの日からこの母親は、僕たち3人の家族を守ってくれた。
僕は本当に駄目な息子で、いつも迷惑ばかりかけていた。
母親の人生は、きっと苦労ばかりだっただろう。
そう思うと、涙が込み上げてくる。
そうしたら、ようやくわかった。
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