優しい魔王と優しい勇者の悲しいお話
そう、あの時の少女です。



その証拠に少女の首には少年から渡された鳥のペンダントがかけられていました。



少女はあの後ただ呆然と歩き続け、生き倒れたところをこの家の夫婦に拾われたのです。



二人には子供がなかったので、少女を本当の娘のように可愛がりました。



しかし、少女に昔のことを聞いても、少女が口を開くことはなく、それどころかとても辛そうな顔をするので、二人は少女に昔のことを聞くのをやめました。
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