優しい魔王と優しい勇者の悲しいお話
そんなある時、村に王国の兵士たちがやってきました。



村はとても田舎だったので、王国とは今まで関わったことがなく、村の人たちはとても驚きました。



そんな中、少女だけは顔を真っ青にし、震えていました。



あの日の出来事を、少年は少女に詳しくは話していません。



しかし、賢い少女は少年の王、と言う言葉を聞き、あの事件には王様が関わっていると感づいていました。



その為、王様の部下である兵士を見て、あの日恐怖を思い出したのです。



もしかしたら自分を殺しにきたのかもしれない…



そう思った瞬間、兵士の一人が紙を広げ、大声で叫びました。
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