優しい魔王と優しい勇者の悲しいお話
少女が悲鳴のした場所に着くと、たくさんの人が倒れていました。




みんな血を流して死んでいました。




その中にはお城にいた武道家たちもいました。




そして、そんな人たちの真ん中には、一人の青年が立ていました。




青年を見る少女の灰色の瞳からは、涙が零れました。




その青年は、あの時の少年でした。
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