優しい魔王と優しい勇者の悲しいお話
魔王は少女から離れると、何も言わずに去っていきました。




少女は泣きそうになるのを必死にこらえ、魔王の背中を見つめました。




少女はもう二度と泣いてはいけないと思いました。




魔王を傷つけたのは自分だと、それなのに自分が泣くのは許されないと、少女は思いました。




少女は二度と泣かないことを少年からもらったペンダントに誓いました。
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