あなたの幸せ、私の幸せ
「ゆっくりでいいから…全部話せ…」
「…う…ん」
私は言葉につまりながら
全部を話した。
慎二は始めは相づちを打っていたが…今は言葉を発していない…
「ごめんなさい…黙ってて……慎二には…留学してほしかった…幸せになってほしかったの…」
「…」
「…勝手に…子供産んじゃって…ごめん…でも大丈夫!!私ひとりで育てていくから…慎二には絶対迷惑かけないから!!」
そこまで話すと
私を抱きしめる力が強くなった。