パパ
でも、今はおじいちゃんの前。
シュウは正直だから。
恨めしそうに見ているおじいちゃんの存在にシュウは気付いてないみたい。
あぁ、またこれでおじいちゃんがシュウのことを嫌いになったな。
本当におじいちゃんも大人気ないんだから。中学生に対してくらい、もう少し大きくなろうよ。
「舞依子、おやつ食べていく?」
「今日はいいや、ゴメンね。」
奥からおじいちゃんとは正反対で、にこやかにおばあちゃんが現れた。
「こんにちは」
「あら、秋くんこんにちは。また格好よくなったんじゃないの?フフフッ」
おばあちゃん、フフフッじゃないよっ!!おじいちゃん、ますますシュウに妬いちゃうじゃん…。
孫二人にとどまらず、自分の長年連れ添った奥さんまでシュウに好意的なんだもん。
案の定おじいちゃんからは黒い物が漂ってきていた。
「じゃあ、今日は芽依も居るしもう帰るね!!今日は芽依のことありがとうね。」
おばあちゃんから、芽依のオムツやらおもちゃやら入ったバックを受け取り、ドアを開ける。
「そう、気を付けてかえるのよ?秋くんもまたいつでも遊びに来てね。」
「はい、お邪魔しましたっ!!」
そう言ったシュウに対しておじいちゃんが言った「もう、二度と来るな」におばあちゃんが怒っていた。
「ねーね!!」
芽依がアタシに手を伸ばして来たので、シュウから芽依を受け取り変わりに、バックを持ってくれた。
こんなさり気ない優しさも大好き。