パパ
崩壊寸前
シュウはご飯を食べた後、芽依をお風呂にも入れてくれた。
シュウは将来、本当にいいお父さんになるよね。
芽依とシュウを見ていると、シュウとの将来を勝手に想像してしまう。
まだ若いからこの先どうなるかは分からないけど、大人になったらシュウと結婚出来たらいいな…
芽依を寝かしつけてからそんなことを考えていたら、パパとママが帰ってきた。
「おかえり。」
階段の途中から顔を出して、二人を迎える。
「ただいま。」
「まーいちゃんだぁ、ただいまぁー!!」
笑顔を見せるパパと、珍しく酔ってパパに半分抱えられるようにしているママ。
「ちょっと、ママどうしたの!?」
「舞依子、水注いでくれる?」
苦笑いのパパはママの靴を脱がせ、リビングにママを運ぶ。
「はい、大丈夫?」
水を注いだコップをママに差し出す。
「だーじょうぶ、だーじょうぶ」
ママはソファに大きく座りながら、水を一気に飲み干した。