パパ
パパのジャケットを後ろから掴み、進行を一生懸命阻む。
アタシの言葉にくるりと、首を回したパパ。
「やましいことって、一体何?」
こ、怖っ!!
目、目ぇ笑ってないよ!!
ダメだ、本当にシュウが殺されちゃうーっ(泣)
「パパっ!!シュウに何かしたら、パパのこと大っ嫌いになるからねっ!!」
やけくそで言った言葉が、パパをまるで鎖で縛ったかのように拘束する。
もう、コレしかないっ!!
「芽依もシュウのこと大好きだから、シュウに何かあったら芽依もパパのこと大っ嫌いになっちゃうよ!!」
パパが、ガクッと方膝を床につけて倒れこむ。
「それに、ママもシュウのことスッゴく気に入っているから、ママもパパのこと大大大っ嫌いになっちゃうよ!!」