パパ
真実
パパとシュウと三人で入ったファミレスは、夜中だからかほとんどお客は居なかった。
アタシ的には、もう少し騒ついていたほうが、良かったかも。
頼んだコーヒーが届いてから、パパが口を開いた。
「本当の事を言うと、舞依子は俺の子だよ…」
静かに、パパが行った言葉に思わず嬉しい涙が出そうになった。
なのに…
「───…て、事なら本当に良かったのに…。」
シリアスな場面での、そういった間の取り方は止めてほしい。喜んでしまった自分が惨めだ。
ハハハと、眉を下げて乾いた笑いを出す。そんなに、悲しい顔で笑わないでよ。
無理に笑わなくて良いから。
「事実を話すとなると、俺と祁依子が高校生時代に遡る。」
───そして、アイツも。