桜色の恋
そしてゴンドラに乗りこんだ

観覧車がゆっくりと回っていく

中では私も弘貴君も

何もしゃべらなかった

沈黙を破ったのは弘貴君だった

「あのさ」

「うん」

「今日でもう終わりだな」

「うん」

「いままで俺の我が儘を

聞いてくれてありがとな

この観覧車を降りたら

俺らはただの友達」

ただの友達…

「嫌だよ」

「えっ」

私は弘貴君にキスをした

「私いつの間にか弘貴君の

こと好きになってた」

「花?」

「私と付き合ってくれませんか?」

「好きだよ花」

「私も好き」

私達が抱き合っていたら

ゴンドラは下まで降りていて

係員の人に見られてて

2人共顔が真っ赤になって笑い合った
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