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翌朝、東京には新たな塔が誕生していた。

"新日本塔"

その下には五人の人間が立っていた。
零時はその中継をテレビで見ていた。
どうやら、新日本塔が電波を発信しているようだ。
周りを警察が囲み、厳重態勢だ。
そして次の瞬間……

"警察破壊"

拳銃の引き金を引いたのか。
辺りが一気に爆発した。
きっと爆薬が浮遊し、引き金で着火したのだろう。
テロたちはかすり傷もなかった。
一人がカメラに向かって叫ぶ。
「我が名は、NEO。この日本を変えるためにやってきました。今から三日後、この日本にウイルスを撒きます。抗体は一万本しかありません。選ばれた人間のみに配ります。」
そう言って、ネオを含めた五人は消えていった。
ウイルス、抗体。
この言葉に零時は閃いた。
急いでパソコンに向かう。
そして、気が付いた。
いや、近づいた。
ネオに。


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