立場は形勢逆転していた。
Hは機能停止し、入り口の扉も開いていた。
実は行く途中、デジがHをハッキングし、シャットダウンさせたのだ。
しかし、Hを乗っ取る迄、時間は結構かかる。
そこで、カズが説明をし、マサと誰かを喧嘩させ、時間を稼いだのだ。
防弾ガラスはそのまま。
デジのボタン一つで、Hを爆発できる。
イコール、ネオは爆死だ。
デジは興奮していた。
「前の借りは返したぜ。」
愉快そうだったネオに、焦りが見える。
「な、なに、ち、なぜだぁぁ。」
怒り狂い、頭を抱えた。
「ふざけるなよ。Hは新日本の頭脳になるんだぞ。私の代わりはいようと、Hの代わりはいないんだ。わかるか?クズどもが。くそ、くそ。」
あまりにも哀れだった。
早く終わらせたく、零時はデジを見て頷く。
確認し、デジはボタンを押した。


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