白銀の景色に、シルエット。
 そして、全ての終焉を迎えたあの日。

 私はやっと楽になれた。もう彼女の事で苦しまなくていい。

 でも、最後に……貴方を見たい。もう関わる事がないだろう貴方の姿をこの目に焼きつけたい。それから逝きたい。

 そう思ったなら、すぐに彼の元へ飛べた。


 彼は生きると言った。しかも私を死に追いやった罪をも背負い、償って行くと。


 ──嬉しかった。死んで当然だっただろう私を、思いやってくれるなんて。


 私にも出来たのかもしれない。生きて、彼女に犯した罪を償う事。逃げるのではなく、生きて償うべきだったんだ。


 最後の最後まで、最低なのね私は。


 ごめん。ごめんなさい。

 次は、絶対……絶対、生きて償うから。生きて苦しんで、償うから。


 だから…。


*End*


――――――
嫉妬心

それはとても醜いモノに
見えるかもしれない

しかしそれは仕方ない感情
度が過ぎない限りあっていい

嫉妬だけではダメ
見つめられる何かを見つけて
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