悪魔の館へようこそ



教室の入口に
3年の先輩が。


「ちょっと。」


なんだろう?

まぁ、いつも通りなら…。

教室を出て、
先輩の後に着いて行く。


「何ですか?」


振り向いたところで聞くと
微笑まれた。

それだけで意味が分かる。


「今日空いてる?」


ほら、いつものお誘い。


「空いてません。」


「いつなら空いてる?」


壁に腕をついて。

顔近いから。


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