悪魔の館へようこそ



「ごめん。
タオル持ってない。」


体操服の袖で
トントンと軽く当ててみるが
全く吸い込まない。


「意味ないね。
吸収しない。」


ジャージだしね。


「…ちょっと。」


何かは分からないけど
手を引かれるまま
体育館の外にある
階段に座った。


「海斗?」


「んー?」


「ん、じゃないでしょ。
海斗が連れて来たんだから。」


何か聞いたのかな?

きっと何か言われてるよね。


…幻滅した?


.
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