悪魔の館へようこそ



「俺は…
羅夢が好き。

だから何を聞いても
気持ちは変わんないから。」


…ありがとう。

海斗も本当優しい。


「羅夢のいいとこ
俺知ってるし。
俺が1番羅夢のこと
知ってるから。」


悪い話を聞いて、
それでも好きだと
言ってくれる人が
この世界に何人いるだろう。

あたしは
その何人かに1人の人に
出会えた。


「残念。
美奈のほうが
よく知ってるよ。」


「あー…。
でも、これから
俺が抜くからいいや。」


今まで悪いことしか
して来ていないのに。

神様は優しすぎるよ。


.
< 142 / 220 >

この作品をシェア

pagetop