悪魔の館へようこそ



ずるい。

かっこよすぎる。

…嬉しすぎるよ。


非常階段に座って
今にも零れそうな涙を
堪えるために
空を見上げていると、
聞きなれた声が
近付いて来た。


「羅夢ちゃん?」


あ…、
颯太くんと海斗。

それにクラスの男の子達。

そういえば宗ちゃん以外
帰って来てなかったね。


「え?
泣いてんの?」


海斗が1番に近付いて来て
頬を大きな手で包む。

せっかく上見て
我慢してたのに。


.
< 151 / 220 >

この作品をシェア

pagetop