悪魔の館へようこそ
ずるい。
かっこよすぎる。
…嬉しすぎるよ。
非常階段に座って
今にも零れそうな涙を
堪えるために
空を見上げていると、
聞きなれた声が
近付いて来た。
「羅夢ちゃん?」
あ…、
颯太くんと海斗。
それにクラスの男の子達。
そういえば宗ちゃん以外
帰って来てなかったね。
「え?
泣いてんの?」
海斗が1番に近付いて来て
頬を大きな手で包む。
せっかく上見て
我慢してたのに。
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