悪魔の館へようこそ



「俺は今羅夢の
どこにいんの?」


…どこ…。


「どうすればもっと
好きになってくれる?」


温かい手が
頬に触れる。

この手が好き。

すごく温かい気持ちが
流れるように伝わってくる。


「…十分好きだよ。
これ以上好きになるとか
分からないよ。」


手を重ね、
頬を擦り寄せる。


「海斗が一番好き。」


いつも見てくれるように
あたしもまっすぐ
海斗を見つめて言った。


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