悪魔の館へようこそ



…温かかった。

すっごく、すっごく。

求められることが
こんなにも嬉しいなんて…。

…でも、
同時に来る不安が
前より大きくなってしまった
気がする。

今はこんなにも
満たされているのに…。

…だめだ。

今は海斗の優しさだけを
感じよう。


「…羅夢?」


目を開けて見上げると
海斗が微笑んでくれていた。


「起きてたの?」


「うん、さっきね。
羅夢の可愛い寝顔を見て
思い出してた。」


.
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