悪魔の館へようこそ



海斗side



「まぁ、気にすること
ないって。
日曜デートするんでしょ?」


来週のね。

部長の存在なんか
消してやる。


「けど、遊園地はねー…。」


「何?」


遊園地に何かあるの?


「ううん、別に。
だけど、羅夢とデートは
難しいよ。」


「なんで?」


「デートは羅夢にとって
壁みたいなもんだから。」


壁?


「越えられない壁。
特に…。」


その続きは遊園地
な気がした。

羅夢が何考えてるか
分かんないけど。

越えられない壁なら
俺が一緒に越えるよ。


そう思ってる間に
約束の日曜日を
迎えていた。


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