悪魔の館へようこそ



「料理してるの見て
気のせいかなとは
思ってたんだけどね。」


そうだったんだ。

でも、会った時から
怪しいとは思ってたんだよね。


「目的は何?」


「秘密。」


それだけは
時が来るまでの秘密。


「さっきまで
何してたの?」


「宗ちゃんの部屋の
片付け手伝ってた。」


「俺の部屋は
手伝ってくれなかったなー。」


だって、颯太くんの部屋は
いつでも入れそうだし。


「拗ねないの。」


頬にキスすると、
目が合って微笑まれる。


「羅夢ちゃんは
宗士狙い?
それとも、海斗?」


誰狙いとかじゃないよ。


「3人共食べちゃうから。
楽しみにしててね♪」


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