悪魔の館へようこそ



うん、お熱だ。

昨日窓の外に
出たりしてたからだね。

宗ちゃんを起こさないように
部屋を出て、階段を降りた。


「羅夢ちゃん、
準備出来た?」


「あ、うん。
でも、今日やっぱ無理。」


タオルを水で絞って、
体温計を持って、
また宗ちゃんの部屋。

宗ちゃん、
まだ寝てる。


「羅夢?」「羅夢ちゃん?」


颯太くんと海斗が
入って来た。


「しーっ!」


お眠中なんだから。

うるさくしちゃダメ!

宗ちゃん…、
本当しんどそう。


「宗ちゃん、風邪?」


「分かんないけど、
熱はあるよ。」


持って来たタオルを
額にそーっと乗せる。


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