大空ヲアイス

金色と青のふたり



「ミロー、ミロワール、どうだ?」

金色の髪に黒い瞳をした青年が鏡を見つめる青い髪に藍色の瞳をした少女に話しかけた


「ミロ、捜した。でも、何度してもわからない」


幼子のような稚拙な話し方でミロワールは言う


「そっか〜、会いてーなー」


金髪の青年は髪をわしわしと掻き乱した


「リヒト、会いたい。ミロも会いたい」


ある日突然旅に出ると城をでた彼女

必ずいつか戻って来るという言葉を信じ、待ち続けている


人殺しの自分達がおかしな話だと思ったこともある


だが、

彼女は自分達にとって大きな存在なのだ


だから、


早く帰ってきて

そう祈るしかない
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