大空ヲアイス
この国は、
「この国の事は知っているか?」
クリークは紅茶を飲みながらエンに聞いた
「戦好きとは聞いているが」
それよりツバメの所在をしりたい
そう急かすエンにクリークは急かすなと宥めた
「この国は三本の指に入るぐらい強大だ」
あとの国はユピテルとクイリヌスだなと呟く
どちらもマルスの同盟国だ
「私はお前が、少し気に入った。・・・ツバメはこの国の城にいる」
「!」
この国の王はいい噂は聞かない
暴君だともっぱらの噂だ
そんなところに自分の探し人、双子の妹がいるのかとエンは驚いた
しかも国王の城となると侵入すら難しいだろう
思ったより難関だとエンは頭を抱えたくなった
「城には門番がいるし結界も張り巡らされている」
ますます難しくなる
「だが、私は城の人間だ」
「!?」
城の人間という発言にエンは驚いた
「なぜ・・・」
自分に教えるのだ
エンに疑問が生まれる
「理由をつけなきゃ恐くて城に帰れないんだ」
だから、私が城に帰る理由になってくれないか?