大空ヲアイス
「クリークぅう!!!」
抱き着こうと走ってきたリヒトをクリークはおもいっきり避けた
「クリーク、ミロ、会いたかった。お帰り」
「ありがとう、ミロ」
ミロの頭を撫で少し微笑む
「ミロずりぃ!オレも!オレも!」
「リヒト、お前何歳だ」
駄々をこねるリヒトにクリークは呆れたように言った
「賑やかだねぇ〜。お帰りぃ、クリーク」
「ブルート、ただいま」
ケラケラとやって来たブルートにクリークは返す
そしてブルートはエンに目を向けた
「だれ?」
こくっと首を傾ける
「お前が昔拾って来たツバメの兄らしい。会いたいというから連れて来た」
「ツバメのー?」
へえーというブルートに対しエンはブルートを見つめた
いや、睨みつけたという方が正しい
「根性はなかなか面白い」
クリークがそう言うとブルートの瞳が興味を示す
「へぇ」
闘争本能の塊のような瞳が彼を見つめた
その時、エンは悟った
ここは間違いなく悪ノ城だと