大空ヲアイス
永遠の忠誠
「王、クリークが帰還しました」
いやに暗く響く大きな扉
相変わらず変わらない
「・・・入れ」
低く、それでも優しい声
入れば白銀の髪をオールバックにした男がいた
玉座に座っていることからこの国の王だろう
「不義理していました、ゲーラ」
低く低頭するクリーク
「構わん。用事は済んだか」
一度出て行った彼女を王は不問にした
それはクリークが必ず裏切らないという確信
「はい。また、仕えたい。私の王」
それはクリークのゲーラに向けられた絶対的な忠誠
王はひそかに微笑み、ブルートは歪めた
「左大臣の席を用意している。今日は他の者に会ってこい」
「うん、ブルート行こう。ありがとう、ただいまゲーラ」
家に帰って来た大空