ぎゅっとして
「けど、気をつけなよ」


急に美玖が声を潜める。


「え?」


「慧くんモテるからさ。さっきもこっち睨んでる子いたし」
 

―――ああ、そういうことかと、そっと周りを見回す。


慧といると、必ず感じる女の子達の視線。


気にしないようにはしているけれど・・・・・


「じゃあね、また明日」


「うん、バイバイ」


門で美玖と相馬くんと別れる。


美玖達もこれからデートだと言っていた。


また、ダブルデートがしたいね、なんて話していた。



 
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