ぎゅっとして
「何?」


「昨日の・・・・・彼氏?」


「え?」


「昨日、いたじゃん。俺と話してるとき、後ろにいて俺のこと睨んでたやつ」


「―――て・・・・え?章、見たの?」


顔が赤くなるのを感じる。


まさか、見られてたなんて・・・・・


「てかさ、あんだけ睨まれれば普通分かる」


呆れたような章の言い方に、なんとなく決まり悪くなって目をそらす。


「何よ。別にいいでしょ」


「いいけどさ・・・・・。あれ、どんなやつ?」


「どんなって・・・・・別に、普通だよ。同じ年だし」
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