ぎゅっとして
「いいなあ、あたしも行きたかった!章くんのライブ!」


ぷうっと頬を膨らます美玖。


「ごめんね。章が恥ずかしいって言うもんだから・・・・・。もしまたそういう機会があったら一緒に行こうよ!」


その言葉に、美玖はあたしの方をじっと見たかと思うと、突然ぎゅうっと抱きついてきた。


「優衣ってば、なんていい子なの!大好きよ!」


「美、美玖」


「ずーっとお友達でいようね!」


美玖の言い方がおかしくて、思わず吹き出した。


「あは、何それ」


お互いの肩を抱きながら、クスクスと笑い合う。


彼氏ができても美玖との友情は変わらない。


それが嬉しかった・・・・・。


 
< 130 / 225 >

この作品をシェア

pagetop